
Unityでステージ作りたいんだけどCGソフトなしでも作れるツールがあるんだってね。
Probuilderっていうらしいけどどうやって使うの?
UnityにはProbuilderといって他の3DCGのソフトをつかわないで3Dのオブジェクトを作れる機能があります。
このProbuilderを使えばUnityの中だけでゲームのステージやアイテムなども作れるようになります。
Probuilderだけでステージをすべて作り上げたゲームもリリースされています。
上記の動画は「SUPERHOT」というゲーム。
このようにゲームのステージが作れてしまうことがお分かりいただけるかと思います。
この記事ではUnity Probuilderの基本的な使い方から応用した方法までご紹介します。
この記事読めばをUnity Probuilderをつかって3DCGソフトなしでもゲームが作れるようになりますのでぜひ最後までご覧ください。
UnityのProbuilderとは?
UnityのProbuilderとは一言で言うとUnityの内部で3DCGのオブジェクトが作れてしまうツールです。
このProbuilderが搭載されるまでは3DCGのオブジェクトをモデリングするには他の3DCGソフトを使うか、CGのアセットを買うなどするしかありませんでした。
しかしUnity2018からこのProbuilderが使えるようになり、3DCGソフトがなくてもある程度のオブジェクトならUnityだけで作れるようになりました。
自分でゲーム作りたいけど3DCGが作れない、他の人にも頼めない、アセットストアにもイメージ通りの物がない、、、!というような場合でも大丈夫ですね!
インストールすればすぐに使えるようになりますのでこれからゲームを自分で作りたいという人は使ってみましょう!
Unity Probuilderのインストール方法
ではまずUnity Probuilder を使えるようにするためインストールします。
メニューバーの Window > Package Manager と選択し、 Package Manager のウィンドウを開きます。
Package Managerの左上のタブがUnity Registryになっていることを確認します。(Unity RegistryになっていないとProbuilderは見つかりません!)
ウィンドウ右上の検索窓にProbuilderと入力するとProbuilderが出てきます。
Proだけでも見つかりますのでめんどうだなと思う人はそれでもOKです。
Probuilderが見つかったら右下のInstallを押しましょう。
次はまたメニューバーに戻って Tool > Probuilder と選択します。
これでProbuilderを使えるようになり、ウィンドウが表示されます。
UnityProbuilderの基本操作
Probuilderのウィンドウは最初はテキストで機能の項目が並べられています(Use Text Mode)。
右上の…が縦になっているのアイコンを押すと表示するモードを変更できます。
Use Icon Modeにすると上記画像のようにアイコンに切り替わります。
こちらの方が見やすいなと思う人は設定しておきましょう。
Probuilderでオブジェクトを作ってみる
とりあえずキューブを作ってみます。
New Shape(またはウィンドウ左上の円柱と直方体のアイコン)を選択するとCreateShapeウィンドウが表示されます。
上段左から三番目のキューブのアイコンを選択します。
Sceneウィンドウのどこでもいいのでどこか選択し、ドラッグするとドラッグするカーソルの移動に合わせて平面が広がっていきますね。
これは平面が設定されていればその平面にスナップされますのでわかりやすいですね。
そのこからさらにドラッグすると上方向に平面が押し出されるようにして直方体ができました。
Probuilderではこのようにして円柱や円錐などいろいろな形状のオブジェクトを作ることができます。
またビューの上部にある4種のアイコンを選択しモードを切り替えると頂点、辺、面を編集できるようになります。
アイコンの並びは一番左がオブジェクト選択モードでその右隣、順番に塗油店、辺、面 のモードになっています。
またベベルや押し出しといった機能で面や辺の形状を変えることもできます。
いろいろ試してみましょう!
UVとマテリアル、テクスチャの設定
UV Editorを選択するとUV,マテリアル、テクスチャを設定できます。
UV・マテリアルなど設定したいオブジェクトを選択しUV Editorのアイコンを押し、UV Editorウィンドウでメッシュの位置を調整しましょう。
Probuilderではいろいろな形状をモデリングできる
Probuilderではいろいろな機能がありますのでいくつかモデリングしてみます。
階段のオブジェクトを出した直後、CreateShapeのウィンドウで形状を編集することができます。
Step Count(階段の数) 、Circumference(周、円周などの意味)は最初(10,0)で設定されています。
まっすぐな10段の階段という感じですね。
Step Count、Circumference (16,90)にすると階段の数が増え、カーブの付いた階段になりました。
ダンジョンなど作るのに使えそうですね。
Unity Probuilderで自然物を作れるか?
幾何形体(直方体や円柱、円錐などシンプルな形の物)しか作れないのか…?と思いましたがエッジや頂点を増やして編集できるようですので試してみました。
オブジェクトを面で編集するモードを選択した状態でSubdivide Objectを押すと平面にエッジが追加されて編集できる面の数が増えます。
Subdivide Objectを何度か連打すると階数の分面が細かく分割されていきます。
Triangulate Objectで面を三角形に分割できます。
その後は頂点やエッジを引っ張り出したり押し込んだりを繰り返して凸凹を作ると… 自然界にある岩に見えてきた…かな?と思います
岩っぽいテクスチャが設定されていればそれらしく見える気もしますが、正直なところこういった作業には不向きかなと思いました(笑)
凸凹の多いもの、曲面が多いものはMAYAやBlender、Zbrushなど、3DCGのソフトを使ったほうがいいと感じました。
UnityProbuilderでゲームのステージを作ってみる
もちろん作ったオブジェクトは配置してゲームのステージを作れます。
マリオみたいなアクションゲームステージにしたかったですが工数の関係上迷路にしてみました。
キューブを加工して建物を作ったり、アーチ状のオブジェクトでは市のようなものをモデリングしたり、いろいろなものが作れることでしょう。
自分でステージが作れたらまたゲーム開発のモチベーションが上がりますね。
Unity Probuilder 使ってみた所感
細かい凹凸のある形状や自然物などはさすがに専門の3DCGソフトに軍配が上がりますがシンプルな形のオブジェクトを配置するステージであれば問題なく作れるのではないでしょうか。
建物やゲームのギミックなどはProbuilderでモデリングして、木や岩などの曲面や凹凸が多いオブジェクトはUnityのアセットストアで買ってきて組み合わせて配置してもいいですね。
当ブログでは3DCGのモデリングのご依頼も受け付けてございます。
ご連絡は以下にメールをいただければ幸いです。
fff273109@gmail.com