今回はBlenderに標準搭載されている岩を生成するアドオン、
Rock Generatorを使って岩のゲームアセットを作ってみます。
自然石は背景のアセットとしては単純なオブジェクトで、モデリングするにも特に工夫も必要ないように思えます。
しかし自然な形状を意識的に作るのは若干面倒なところもあるでしょう。
また複数のオブジェクトを形に重複なくモデリングするのは微妙に面倒ですがこのアドオンならその点においても効率よく作ることができます。
・自然物って人工物と違って形状が不規則だからモデリングがめんどくさい
・岩を簡単に,なをかつリアルに作りたい
上記のような方におすすめの内容です。
この記事では、
岩のモデルの大まかな形状ををBlenderのRock Generatorで作り
↓
その後スカルプトでデティール作成
↓
SubstancePainterでテクスチャ作成
↓
UnrealEngineに配置
このような流れでRock Generatorで岩を作る過程を説明していきます。
それでは行ってみましょう。
Rock Generatorによる岩のゲームアセットの作り方
アドオン Add Mesh:Extra Objects のアクティベーション
まずAdd Mesh:Extra Objectsというアドオンをアクティベーションします。
Rock Generatorを使いますと書いておいていきなり別の名前のアドオンが出てきておいおい、と思われたかもしれませんがRock GeneratorはBlender2.81からこのアドオンの中の機能のとして設定されているので最初にこのAdd Mesh:Extra Objectsを使えるようにしましょう。
編集
↓
プリファレンス
↓
アドオン
と選択します。
検索でExtraと入力するとAdd Mesh:Extra Objectsはすぐに見つかります。
チェックボックスにチェックを入れましょう。
これでAdd Mesh:Extra Objectsがアクティベーションできました。
Rock Generatorを起動する
3Dビューポートで
Shift+Aを押し
↓
Rock Generator
と選択していきます。
Rock Generatorを選択すると岩になるモデルが表示されました。
これをウィンドウ内のパラメータ調整で形状を整えていきます。
Add Rocksで岩の形を調整する
Add Rocks ウィンドウにある数値を調整して岩の形を調整していきます。
Number of rocks で一度に作成する岩の数も決めることができます。今回は1にしておきます。
X,Y,Zの各軸方向へ大きさを変えたり変形率などで形を調整できます。
それぞれ数値を入力するのでもいいですが各項目上にカーソルを移動させて左右にスライドすれば数値を変更させることもできます。
イメージする形状に岩を調整しましょう。
上記のようなシンプルな岩にしました。
スカルプトモードで岩にデティールを加える
スカルプトモードにして表面に細かい凹凸を作っていきます。
最初に作った岩をrock_Lとし、それをデュプリケートしてrock_Hとします。
rock_Hのほうの面を細分化しその後スカルプトモードでデティールを加えます。
ドロー、ドローシャープ、クレイなどを主に使いました。
できたらFBX形式でエクスポートします。
SubstancePainterでテクスチャを作成する
最初にSubstancePainterにrock_Lをインポートします。
次にrock_Hでベイク処理します。
あとはマテリアルのrock_wallでベースの質感を付け、Metal_Edgeなどをつけて質感を作っていきます。
できたらテクスチャをエクスポート。
UnrealEngineで配置する
これまで作業したrock_LのモデルとテクスチャをUnrealEngineにインポートします。
周囲に草花も配置すると自然の景観の中にある岩に見えるかと思います。
終わりに
以上、Rock Generatorによるゲームアセットの作成方法でした。
このGeneratorであればアセットの量産化も容易ですので使用方法をマスターして効率よく作業を進めていきたいですね。