Effekseerによるゲームエフェクトの作り方入門【無料です】

・ゲームのエフェクトの作り方を知りたい
・参加しているゲーム開発プロジェクトで突然エフェクトを作ることになったけど作る方法がわからない
・Effekseerというツールに興味がある。
・Effekseerの使い方を知りたい

以上のような方向けにこの記事を書きました。

 

この記事で紹介するエフェクト生成無料ツール、Effekseerを使えば、ゲームのエフェクトが作れるようになります。

 

このEffekseerというソフトウェアは誰でも無料でインストールできて、パラメーターの数値を調整するなど簡単な操作でゲームのエフェクトを作成できるように作られているのです。

 

この記事ではまず
『そもそもゲームのエフェクトとは何か?』
『Effekseerとはどんなツールか?』
という点から解説していき、Effekseerのインストールから実際にエフェクトを一つ作るところまでご説明します。

 

記事を読み終えるとエフェクトの作り方の基本がイメージできると思います。

ゲームのエフェクトの作り方を知りたい方、Effekserというソフトの名前はすでに知っているけど使い方を知りたいという方は是非最後まで読んでみてください!

ゲームエフェクトとは

ゲームにおけるエフェクトとは、ゲームプレイ中にその場の雰囲気を盛り上げる視覚効果です。

 

ゲーム中にキャラクターが剣を降ったときの剣の軌跡、魔法を使ったときに発生する光、爆発、背景の焚火や煙、流れる水などゲーム中のさまざまな現象を表現します。

エフェクト生成ツールを使えばだれでも効果的なゲームエフェクトを作ることができます。

ゲームエフェクトの作り方

エフェクトを作るツール

3Dゲームのエフェクトを作るには専用のツールを使って作るケースがほとんどです。
2Dゲームの場合はイラストレーターがPhotoshopやAftereffectsで作成していることもあります。

3Dゲームの場合主に以下のようなツールを使います。
・Effekseer
・Bishamon
・SparkGear
・Unity visual effect graph
・Unity Shuriken
・Unreal Engine Cascade
・Unreal Engine Niagara
(各ツールについては別記事で紹介しようと思います。)

ゲームエフェクトを作る方法

エフェクト生成ツールを起動するとパーティクルが発生していきます。
例えばEffekseerの場合は白い四角が発生します。
この発生するパーティクルに3Dモデルやテクスチャ素材を適用させていきます。
例えばパーティクルの発生源を1つ用意し、炎のようなテクスチャを適用します。
すると焚火のようなエフェクトになるというわけです。

 

Effekseerとは

Effekseerは主にゲームのエフェクトを作るフリーソフトです。

作った3Dのエフェクトはゲームに組み込んだり、2Dのアニメーションエフェクトとして書き出して同じくゲームエフェクトとして使うことができます。

無料で使えて、初心者でも簡単に3D、2D両方のエフェクトが作れます。
ですので今回はこのEffekseerでエフェクトを一点作成してみたいと思います。

Effekseerの導入手順
以下から入手できます。

Effekseerを使ってみたいという方はダウンロードしてみてください。

Effekser

zipファイルをダウンロードしたら解凍して
Effekseer160bWin > Tool のフォルダの中にある
Effekseer.exeを起動しましょう。

 

Effekseerで簡単なエフェクトを作ってみる

画面の操作などの詳細はこちらのチュートリアルサイトで確認できます。
effekseerチュートリアルサイト

本格的に作りこむとなると多数のパラメーターの調整が必要になってしまいます。

ですので、ここでは「とりあえずこれだけは使えればそれらしい物が作れる」という程度の内容を説明しておきます。

それでは初心者の方向けに簡単なエフェクトの作り方を紹介します。

1:Effekseerを開いた段階の画面

何も設定していないと再生ボタンの▷を押しても白い正方形が原点に表示されているのみで何もわかりませんね。

これはこの正方形の移動値や回転値などの情報が0になっているからです。

1フレーム目で発生して何も変化せずに一か所にとどまっているという感じですね。

この白い正方形がパーティクルといって、このパーティクルにこれから移動値や各種テクスチャを設定することでエフェクトをそれらしい形にしていきます。

 

2:パーティクルに移動値を設定

共通タブの生成数を100、無限のボックスに✔をいれます。
移動のタブで位置、速度、加速度にして画像のように速度の項目に数値をいれてみましょう。

再生すると、正方形が上に向かって噴出するようになりました。

 

3:パーティクルにテクスチャを設定

これではただ正方形が移動しているだけなので何が起こっているのかイメージができませんね。

このパーティクルにはテクスチャを設定して燃え盛る炎や流れる水などを表現することができます。

描画共通のタブで煙のテクスチャを設定してみます。(今回はサンプルの煙のような画像です)

読み込みボタンでテクスチャ画像を指定し、UV情報など設定します。

煙が発生するようなエフェクトになりました。

 

 

4:色の指定

これにさらに黄、赤系の色を設定し炎らしくしてみましょう。

最初に描画共通のタブのブレンドを加算にします。

次に描画の全体色を固定からイージングにし、始点、終点の最小、最大各色を画像のようにします。

 

再生すると燃え盛る炎のようなエフェクトになりました。

このように、エフェクト作成は発生するパーティクルに移動や回転値、発生数、タイミング、色、テクスチャ‥‥などの情報を与え炎や流水、煙、雷などのあらゆる自然現象を演出・表現するのが仕事です。

今回は説明のために簡単な操作にとどめましたが各種パラメーターの意味を把握し操作できるようになるもっと迫力のあるエフェクトが作れるようになります。

サンプルもダウンロードできますので各エフェクトのパラメータを確認して研究してみてください.

 

エフェクト制作の参考になる本

こちらはどれもEffekserで作るエフェクトというわけではありませんがどういったパーティクルを組み合わせればいいか、などヒントになる情報が見つかると思います。

より迫力あるエフェクトを作ってみたいという方は読んでみてはいかがでしょうか。

(書籍名をクリックするとAmazonのサイトにアクセスしていただけます。)

 

・Unity ゲームエフェクト入門 

こちらは入門とあるように初心者の方にもわかりやすい内容です。

 

・Unityゲームエフェクトマスターガイド

こちらは初級、中級から上の内容です。ある程度作り方を心得ている人向けの内容です。

CGやイラスト作成の本は高価ですその分が参考になることも多いでしょう。

どちらか一冊だけでも手元にあれば制作の手助けになってくれます。

 

 

今回の記事で作成したエフェクトを応用して下記のような篝火や炎の魔法攻撃のエフェクトにしてみました。

    

・篝火     

火と煙のテクスチャをパーティクルに設定し、小さいパーティクルを火の粉として組み合わせました。

・爆発する火球 

球形の3Dオブジェクトやシリンダーにアニメーションを設定し炎の爆発を表現してみました。

外部ツールへの書き出しについて

effekseerで作成したエフェクトはUnityやUnrealEngineに読み込んで再生することも可能です。

今回は基本の作り方のみの説明でしたのでここでは書きませんがまた別の記事で方法を紹介したいと思います。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

この記事で紹介したEffekseerを使えば3Dゲームのエフェクトが作れるようになります。

こういったエフェクトはゲームの戦闘場面に迫力を与え、ゲームのマップやステージに臨場感を与えてくれることでしょう。

 

この記事では以下の内容を紹介しました。
1.エフェクトの概念
2.Effekseerのインストール方法
3エフェクトの基本的な作り方

各パラメータの意味や操作方法を何度も使いこんでマスターし、かっこいいエフェクトを作ってみてください。

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