今回からは数回に分けて、これまで試用してみた建物やそのパーツを生成するアドオン、アプリケーションを使用して実際に背景用のアセットをモデリングしてみたいと思います。
最終的にUnrealEngineのアセットとして作成します。
漫画、アニメの「進撃の巨人」に出てくるような街並みを作ってみたいと思いますが
まずはその街の中にある家を一軒モデリングします
3DCGのモデルはBlenderでモデリングしUV設定、SbubstancePainterでテクスチャを作成、UnrealEngineで配置するところまでをひとまずのゴールとします。
今回は以下のツールを作って作成します。
・Building Tools :Blenderのアドオン モデリングのベース作成に使用
・JARCH Vis :Blenderのアドオン 瓦の屋根をモデリングする際に使用
・SubstancePainter :テクスチャ作成に使用
・UnrealEngine :モデリングしたアセットを配置
この記事では資料調査から
Blenderとアドオンを使用してモデリングするところまでを記録します。
また、「街をモデリング」というタイトルですがいきなり街のすべてを作るのではなく
ひとまず建物を一軒作ってみるところから始めます。
進撃の巨人のような街をモデリングする
画像資料を参照する
まずはモデリングする目標がどのようなイメージか確認しましょう。
アニメ「進撃の巨人」
アニメの本編で背景の建物の絵がどのように描かれているか確認します。
また、この作品にはモデルとなった実際の街があると言われているのでそれらしい画像を確認します。
進撃の巨人 街 で検索すると
・カルカッソンヌ(フランス)
こういった街がモデルとなっているのではないかと言われているようです。
ネルトリンゲン(独語:Nördlingen)
赤い素焼きの瓦屋根が美しい、ドイツの南方にある 隕石が落ちたクレーターの跡に建てられた街です。
周囲の国々と戦ってきた長い歴史があるようです。
進撃の巨人に出てくるシガンシナ区やトロスト区はこれらを参考にあがかれたのではないかと思わせるようなビジュアルです。
カルカッソンヌ(あるいはカルカソンヌ 仏語:Carcassonne)
こちらはフランスにある都市
ご存知のように中世のヨーロッパも戦争が多く外部の敵から民衆を守るために街を城壁で囲っていました。この街もその名残がありますね。
こちらも赤い屋根の家並みが美しい世界遺産の街です。
他にも「この街の街並みが参考にされたのではないか」という噂はいくつかあるようですが
この記事ではネルトリンゲンの街を参考にしたいと思います。
アニメの背景などを参考にする場合、アニメの作品そのものを見るだけでもいかもしれませんが実際の建物の質感なども参考にしたいところです。
アニメの背景も見つつ、
実際のネルトリンゲンやカルカッソンヌの街の画像も検索してみて
建物の質感と雰囲気を確かめてみました。
制作の目標
これは練習のためのモデリングなのでなんとなく以下のような計画を立てました。
・あまり複雑でない形状の家から作ってみる
・数パターン作成して配置してUnrealEngineで街のような感じにしてみる
・一度作って分解してモジュールにできるようにする
最初は3階建てくらいの家をモデリングしてみます。
Buiding Toolsで建物のベースをモデリングする
Buildingf Tools でフロア、窓、ドアと作っていきます。
屋根はJARCH Visで作りました。Terracottaが屋根瓦になります。
人型のモデルはスケールの参考に配置しています。180㎝程度の人物モデルです。
進撃の巨人の作中に出てくる壁の内側の街の建物は壁の補強の目的か、木の柱が張り巡らされているのでそれを追加したいと思います。
日本の建築物では斜めに渡してある木材のことを筋交い(すじかい)、横に渡してある気を桁、屋根に近い桁を軒桁、、、などのようにパーツごとに呼称があるようです。
そういったものを配置していきます。
デティールの追加
モデルにしたドイツの建築物ではどのような呼ばれ方をしているか不明ですが
このような斜めの木などをいれてみるとそれらしい雰囲気に近づいてきました。
イメージを持ちやすくするために一時的にマテリアルカラーを調整して瓦の屋根を赤茶色、木材部分を濃茶色にしてみました。
この白地の壁に濃茶色の木材が縦横斜めと渡してあるのが以下にも壁の中の街の家という感じです。ドイツの街にもありそうな雰囲気の建物になってきました。
建築物は似たような形状のパーツが多いのでこのような複数選択する必要があるときは、類似選択が便利です。
エディットモードにしてBlenderの3Dビューポートの情報にある
と選択していきましょう。このオブジェクトの場合は同じ形の木の柱や窓がすべて選択されるようになりました。
ベースのモデリングはここまでにしたいと思います。
おわりに
今回は資料画像調査からアドオンを使ってモデリングし手作業でデティールを追加するするところまで行いました。
引き続き調整し、
次回はUV設定をしたいと思います。