Blenderでの足のモデリングはこれでうまくいく!ポイント3つ

  • 2022年3月25日
  • 3DCG
船幽霊

今キャラクターモデリングしてるんだけど 足のモデリングがいまいちうまくいかないっす

うまくできる方法はないっすか?

 

このように人間型のキャラクターを作っていて足のモデリングがうまくいかないと感じている人のためにこの記事を書きました。

CGでキャラクターをモデリングする場合、人間の目は顔や上半身に目が行きやすいので、足は脇役のような位置にある印象です。

だからといって手抜きをすると見る人が違和感を覚えてしまうこともあります。

 

ではしっかり作ってみようと意気込んで作り出したものの足の形状は複雑ですので少し難しいと感じてしまうという・・・(笑)

 

足のモデリングも手のモデリングと同じように作り方のコツ、押さえるべきポイントや作業しやすいメッシュの割り方などがあります。

それらの方法をある程度でも知っておくと実際の作業で迷うことなく誰でもうまくモデリングできるようになりますよ。

 

この記事では足をモデリングするときに押さえておくとうまくできるようになるポイントを〇つ紹介します。

その方法をもとに後半で実際にモデリングをする方法を画像で解説していきます。

 

記事を読み終えると、今後足のモデリングで一切悩むことなくかっこよくキャラクターの足をうまくモデリングすることができるようになります!

 

Blenderで足のモデリングをするときはこのポイント3つをおされえばうまくいく

 

足をうまくモデリングするためには以下の3つのポイントを押さえておきましょう。

 

  1. 足の構造を理解する
  2. 資料を用意して観察する
  3. ポリゴンメッシュの割り方のパターンをいくつかおぼえておく

おおむね上記の3つが挙げられます。

この点を押さえておけばスムーズに、かつうまくモデリングできるようになります。

以下、順に解説していきます。

 

①足の構造を理解する

 

(画像はアプリのAction Anatomyより)

足をBlenderなどの3DCGでモデリングするときは足の構造を理解しておきましょう。

とくにリアルな表現、リアル寄りな表現をするときには足の形状を把握していると作業がしやすいです。

骨格の構造、それをつなぐ筋肉や腱、さらにそれを覆う脂肪や皮膚、血管がどう張り巡らされているかなど理解しておきましょう。

足の構造と形が理解できているとローポリ、ハイポリのどちらでも作業途中でも迷わずモデリングができるようになります。

 

②資料を用意して観察する

foot

(画像はODANより)

画像資料を用意しましょう。

実際にモデリングする前によく観察し、どのような形状になっているかある程度イメージを作っておきます。

その足の持ち主がどんな人なのか考えをめぐらすとよりリアルな足のモデリングができるようになります。

細かく見ていくと足の形にも個人差があります。

モデリングするキャラクターに合わせて形状をイメージしてモデリングしましょう。

 

③ポリゴンメッシュの割り方のパターンをいくつかおぼえておく

足のポリゴンメッシュ

実際の足の構造は複雑です。

しかしモデリングする場合、作業を進めやすいメッシュの配置はある程度決まっているようにも思えます。

このブログのやり方でもいいですが、foot modeling, foot 3D mesh,  ・・・のようなキーワードで検索すると様々な画像でてきますので見てみましょう。

メッシュの配置のパターンが分かれば作業もしやすくなりますので是非参考にしてみてください。

 

 

足のモデリングをBlenderでやってみる

 

出はここからは無料のCGソフト:Blenderをつかって実際にモデリングしてみましょう

ここでは以下の2つの場合に分けて解説していきます。

①足首周り8面で足をモデリングする

②足首周り16面で足をモデリングする

 

①まずはローポリ:足首周り8面で足をモデリングする

シンプルなキャラクターモデリング

 

上記画像のようなシンプルなキャラの足を作モデリングするとします。

 

 

円柱(Cylinder)から足をモデリングする

円柱を用意します。(Blenderの場合はsift+AでCylinderを選択)

エッジの押出01

その後 まず足の甲になる面を押し出しモデリングしていきます。

BlenderではEキーで押し出せます。

 

足の甲部分の押し出し

次に足の踵にあたる部分をモデリングしていきます。

うしろ側の4辺を押し出し、踵と足の裏側をモデリングしていきます。

 

足側面と裏面のモデリング

足の側面と裏面を埋めていき足の形状を整えます。

(BlanderではFキーでうめていくことができます。)

このキャラクターはシンプルな構造なので足の指はわけない方法でモデリングしています。

面の細分化

メッシュの面の方向を意識しておくとやりやすいでしょう

 

 

骨を入れて挙動確認

 

リグ

ボーンを入れて確認してみました。これでメッシュ関節の動きに異常がなければ大丈夫です。

画像はMixamoでとりあえずリグを設定しましたがご自分の使いたいモデルに合わせて適宜調整しましょう。

Mixamoの使い方はこちらの記事にまとめてあります。

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アクションポーズ

 

 

ややハイポリ:足首周り16面で足をモデリングする

 

続いて足首周り16面、足の指も五本作るモデリングの方法です

 

この場合はキャラクター全身モデリングするとしたら全体で30000ポリゴン以上の物を想定しています。

(執筆時である2022年の段階ではまだハイポリのキャラモデリングになるかなと思われます)

 

足の構造について

足の解剖図

(画像は人体解剖図アプリのAction Anatomyより)

ハイポリでモデリングする場合は解剖学的な知識がさらに重要になってきます。

足首、踵、足の甲、足の指の骨、くるぶしの盛り上がり方、などの形状を把握しましょう。

footモデリング

足の甲は親指が高くなっている、親指が少し上向き、ほかの4指のは下向き、足の甲に三角の面を意識する

・・・など足の特徴もおさえておきましょう。

 

 

足首周り16面の足モデリング

足のモデリング16

足首と足の甲の周囲(上記画像の赤で塗った部分の一周の面)が16の面になるようにしてモデリングしてみました。

足の各指の一周は8の面になっています。

メッシュの配置や割り方は上記のような方法が最適というわけではなく、各個人やプロジェクトなどによって決まるかと思います。

そのときどきでやりやすい方法でモデリングしてみてください。

足首周り8面の場合と同じように、「Foot modeling」などで検索するといろいろなメッシュの割り方の画像が出てくると思いますので確認してみましょう。

 

足の指の作成

足の指のポリゴンメッシュ

足の指は周囲8面で割っています。

足の甲の周囲が16面だったところから面が増やせるような割り方にしてみました。

モデリングする対象やプロジェクトによりますが「このような方法でメッシュを割っていく」という方法をいくつかパターンとして覚えておくと途中の作業がスムーズになるかと思います。

 

 

Substance3Dpainterでテクスチャ設定

足のモデリング:テクスチャ設定

おまけ テクスチャ設定してみました。

 

 

足のモデリングのパターン

 

足のモデリングは個人的な制作、パーソナルワークとして行うのであれば もちろん自分の好きなように方法を決めてしまって大丈夫です。

しかし企業やプロジェクトに参加してモデリングする場合、そのプロジェクトの方針によってどのようにポリゴンメッシュを作ればいいかある程度決まっていることが多いです。

ここではいくつかの足のモデリングのパターンを紹介しておきます。

 

ローポリ 足首周り4面

スマホゲームではまだ行われていると思われるモデリング

なんとなく足の形状ができていればOKのようにも思えますが

制限のある中でもキャラをかわいく見せるなどコツが必要なモデリングです。

 

 

・ややハイポリ 脚部周り16面だけど足の指を訳ない場合もあり

ゲームなどのキャラクターの足をモデリングの場合は指をすべて分けることもありますが目立たないのでそこまでやらなくともよいという場合もあります。

足指パターン2

足指すべてわけずに指の隙間を凸凹だけつけておく場合もあります。

足の指は5本分けず、くっついていますが少し凹凸をつけることで足の形らしくモデリングしています。

 

足指パターン1

または親指だけわけて、他の四本はくっついているようなモデリングの方法もあります。

ゲームのキャラなどの場合目立たなければ作り込む必要はないかもしれません。

 

他にも様々なパターンが考えられます。

いろいろな方法を試してみましょう。

 

CGのモデリングをうまくなるためには

モデリングのコツはいろいろな方法があります

その方法は専門的な指導を受けたほうが早くマスターすることができます。

専門的な指導を受けてCGデザイナーになりたい場合は下記のCGの専門学校に関する記事を見てみましょう。

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足のモデリングはポイントをおさえればうまく、効率よくできる!

今回は足のモデリングをうまくできる方法を解説してみました。

ポイントとしてあげた以下の3つを復習しておきましょう。

  1. 足の構造を理解する
  2. 資料を用意して観察する
  3. ポリゴンメッシュの割り方のパターンをいくつかおぼえておく

上記を最初からおさえておけば足のモデリングはスムーズに、なおかつうまくできるようになります。

 

以前解説した手のモデリングと同様に足の場合も基本的な構造を理解しておき、実際にモデリングするときにも資料の画像を用意して観察してモデリングするとうまくいくでしょう。

 

また、足のモデリングは足の構造自体が複雑なので時間がかかりますが素体として一度作っておけば使いまわしができます。

その素体を調整する方法を使えば時間の節約にもなります。

是非チャレンジしてみてください。

 

 

 

 

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