Blenderで手のモデリングが絶対にうまくなる方法3つ

  • 2021年10月31日
  • 2021年12月20日
  • 3DCG
テクスチャも設定

 

手のモデリングがうまくできるようになりたいっす

3DCGを作り始めた初期段階では手をうまく作れないな~という人は多いでしょう。

自分の体の中で一番多く見ているパーツは何か?という質問があれば答えは「手」になると思います。

それほどよく見ている手ですが3DCGでモデリングするとなると、とくに初期段階ではなかなかうまくいかなかったりします。

そこで、以下の3つのポイントを意識して作ることをくり返せば確実にうまくなれます。

①手の写真を用意して資料に使う
②手の構造を理解する
③既存の3Dモデルの真似して勉強する

この記事では上記3つのポイントについて解説し、後半で具体的なモデリングの方法を紹介します。

手は顔に比べれば脇役のように捉えられているかもしれません。

とはいえ例えばハイエンド系のゲームグラフィック制作の現場ではリアル度が重視されているプロジェクトもあります。

そういった現場ではキャラクター一体の全身モデリングではなく顔や手だけ集中的に担当するスタッフがいたりするくらいです。

手がうまくモデリングできればあなたの活躍の場も増えるでしょう。

また手は複雑な形をしているので観察力がアップします。

観察力やイメージ力があがれば表現力も大幅に上がります。

この記事を読んでいただければモデリングのコツがわかります。

ぜひ最後まで読んでみて下さい。

 

Blenderで手をうまくモデリングできるようになる方法3つ

①手の写真を用意して資料に使う

手の写真4面

手に限らすモデリングを成功させるコツは「資料を用意すること」です。

そして制作するときはそれを使って基本的な形をトレースすれば正確な形を作れるようになります。

「え?トレースってやっていいの?全部自分の観察力と表現力だけで作らないといけないんじゃないの?」

最初のころはこのように思う人もいるかもしれませんがそういうわけでもありません。

もちろん観察力と表現力もあることが前提ですが、人間の頭の中で作られるイメージというのもは完全に細部までできたいなかったりします。

そのため資料を見ながら足りない部分を補完する必要があります。

制作の現場でも正確な形を表現することを重視するので資料画像を見まくる、トレースする、は行われています。

ただし、人の画像の3D化も肖像権の問題が絡んできます。
他人の画像を使って何らかの形で発表する場合は肖像権の関連事項を事前によく調べ、本人や関係者に許可をもらったうえで使うようにしましょう。

練習の場合は自分の手の写真を撮ってトレースするといいですね。

(上記の画像はわたしの手の写真を加工して掲載しています。)

モデリングを長くやっている人ほど資料の準備にこだわる傾向が強いです。

リアルに作ろうと思った場合、自分の頭の中のイメージだけではデティールに狂いが発生することを上級者はわかっているのです。

自分の作るキャラクターの設定に近い資料を時間の許す限り準備をしましょう。

 

②手の構造を理解する

 

解剖学的な知識があると作りやすさが違います。

骨格、筋肉、腱、皮膚、血管などがどのような構造になっているかわかるとなぜ手がこのように見えるのか理解しやすくなります。

 

解剖図の本は人体の構造の解説文がしっかりしているので持っていると重宝しますがお金がない!という場合でも大丈夫です!

「手 解剖図」「hand anatomy」 などで検索するとかなりいい画像が出てきます。

アプリでも3Dで人体の構造が作られている物も多いのでおすすめです!

③既存の手の3Dモデルの真似して勉強する

手の3Dモデル_ワイヤーフレーム表示時

上記二つの資料を見る、構造を知ることはインプットのほうです。

それに加えてアウトプットの方法も知っておくとさらに技術は習得しやすくなりますよね。

モデリングにおけるアウトプット、それはトポロジー、どのようにメッシュの面を作っていくか、テクスチャをどのように作るか、そのような表現の方法になります。

 

すでにCG制作会社やゲーム会社に在籍している人は社内にあるデータを参考するなどできるでしょう。

そうでない人は3DCGをダウンロードできるサイトにいけば手に入れることができます。

有料の物はポリゴン数が多く精度が高い物が多いですが無料の物でもよくできたものはかなりあります。

練習として参考にするには十分かと思います。

 

3DCGダウンロード可能なサイト

TURBOSQUID

 

一日のうち、自分の体のパーツの中で一番見る回数が多いのはどこか?

…という質問があるならその答えは「手」になると思います。

朝起きてから食事中、移動中、勉強中、仕事中…とほぼすべての場面で見ているはずです。

しかしそんなになじみのあるオブジェクトですが実際に3DCGでモデリングしてみると意外にうまくいかないものです。

①手の写真を用意して資料に使う
②手の構造を理解する
③既存の3Dモデルの真似して勉強する

上記3点を意識し練習していけばうまくモデリングできるようになるでしょう。

 

Blenderで手をモデリングする具体的な方法

ここからは実際に作業になります

大まかには以下の流れで進めます。

①資料画像を配置

②画像をもとにメッシュ配置

③指のメッシュを一本モデリングする

④指のメッシュをコピー

⑤手のひらもモデリング

⑥スカルプティング

順番に解説していきます。

 

①資料画像を配置

資料画像の配置

最初に資料画像を配置します。

Blenderの場合は画像のあるフォルダからドラッグドロップで可能です。

 

②画像をもとにメッシュ配置

メッシュ配置

メッシュをひとまず配置します。

Shift+Aで追加できます。

ここでは指の部分を8面の円柱、手首を16面の円柱にしました。

数年前にモデリングを学び始めたころは「腕や指などの一周の面の数は8の倍数にすると見栄えがいい」と教わったことがありました。

この記事ではそれに倣っていますが現在はそれに合わせる必要もないかもしれません。

練習であれば制限は不要ですが、プロジェクトによってルールが決まっている場合もあるのでそれを想定して何かしら縛りを設定してモデリングしてもいいでしょう。

 

③指のメッシュを一本モデリングする

円柱の頂点やエッジを編集してまずは一本、指の形をモデリングしていきましょう。

指は根元が一番太く、指先に行くにつれて細くなります。

断面の独特な楕円形、伸ばしたときの皮膚のたるみ、骨の形状など画像をトレースしつつ自分の指も観察していくとさらにイメージしやすいです。

横から見た手

横からも観察して進めましょう。

 

指のメッシュ

指のメッシュができました。

関節部分はアニメーションさせることを考えてエッジを少し細かくしておきます。

この段階で爪の形もある程度作っておきました。

最終的に調整しますのでこの段階ではこの程度の編集としておきます。

 

④指のメッシュをコピー

指のメッシュをコピー

3まででモデリングした指のメッシュを大体の位置に配置します。

ここから各指の形状に合わせて長さや太さを調整します。

各指ともに握るときにやや内側に曲がるので角度に注意しましょう。

特に親指はほかの4指と向きが大きく異なるので角度に注意しましょう。

指の長さは人によって人差し指より薬指が長い、など個性がありますのでそれも意識してみると面白いでしょう。

 

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⑤手のひらもモデリング

手のひらもモデリング

各指、手首をCtrl+Jで結合し、間もメッシュでつないで手のひらを作りました。

手のローポリモデル完成

微調整を加えて、ローポリモデルを一時完成とします。

これからスカルプティングしてハイポリモデルも作りますが気になるところがあれば随時調整していきます。

 

⑥スカルプティング

スカルプティング

腱や血管の盛り上がり、皮膚のたるみや関節部分のしわなどを入れてみました。

手のひら側は手相の線など意識して溝を入れてみるとよりリアルなものになるでしょう。

 

テクスチャをSubstance painterで作成

テクスチャも設定

今回の趣旨は手のモデリングということでしたがおまけでSubstance painterを使いテクスチャを設定してみました。

よく観察してみると日焼けした部分や血の巡りによって色の濃淡が出ていたりします。

そういった点も意識するとローポリでもそこそこリアルに見えてくるでしょう。

Blenderで手をモデリングるときのデータ的なポイント

ポイント

①指と指の間はローポリの場合でも1~2面程度入れておくと指を開いたときに自然な感じになります。

②指の関節部分はメッシュの割を少し細かくしておきます。関節を曲げた時に不自然さが緩和されます。

上記は昔からだいたい共通しているポイントになります。

ただ、当然参加するプロジェクトにより変わる点もありますので常に自分がモデリングするものがどういうものか意識して制作するようにしましょう。

 

3DCGのモデリングがうまくなるには ➡専門学校で学ぶのがおススメ

この記事を読んでくださった方の中にはこれから3DCGを始めたいと思っている人、すでに3DCGを始めているけどもっとうまくなりたい人など様々かと思います。

将来は3DCGデザイナーになりたい方は3DCG専門学校で学ぶことを検討してみるいいでしょう。

当ブログでも3DCGの作り方を解説していますが、やはり講師の方にリアルタイムで質問出来て作ったものをダイレクトにチェックしてもらえるほうが成長が実感できると思います。

 

ここでは私が勤務していた企業、参加させていただいたプロジェクトで卒業生が多い印象だった専門学校を3校ほど紹介いたします。

気になる方は複数の専門学校へ資料請求し比較検討てみましょう。自分が学ぶ場所がどんな所かイメージしたうえで進路を選ぶのは大事です!

デジタルハリウッド大学・デジハリオンライン

デジタルハリウッドではレベルの高い講師の方からCG政策の指導を受けることができます。
オンラインでも受講できるので近くにCGのスクールがない、コロナ禍で人が密集するところに行くのが不安だという方でも大丈夫です。

また デジタルハリウッドでは3DCGとは全く異なる業界に就職した後から進路変更してこの学校で学び、3DCGのデザイナーになった方も多くいます。

実際に飲食店のスタッフとして勤務してから進路変更しデジハリに通い、CGのアニメーションを作っている方もいました。

3DCG業界にこれから転職をしたい、一度諦めかけたけど本格的にCGを学んでもう一度挑戦してみたいという方にもおすすめです。

 

アミューズメントメディア総合学院


アミューズメントメディア総合学院では業界最前線で活躍するトップクリエーターからの講義も受けられます。

こちらの学校ではCG以外にも「ゲームプログラマー学科」や「アニメーション学科」などもあるので特にゲーム、アニメの分野で活躍したいという方に向いているかもしれません。

ゲーム会社のCGデザイナー中にはこちらの学校で3DCGを学んだという方も多いです。

2020年4月からはオンライン授業も開催しているのでコロナが不安という方でも授業を受けることができます。

代々木アニメーション学院




2Dのアニメやイラストの学科のイメージが強い代々木アニメーション学院ですが、ゲーム総合学科では3DCGを学べる授業もあるようです。

将来はゲームのCGを作る決めている方には適しているかもしれません。

授業のイメージをつかむために資料請求して確認みるといいでしょう。

代々木アニメーション学院でもオンライン授業は開講されています。

 

ポイントをおさえて手をうまくモデリングできるようになろう!

今回はBlenderを使って手のモデリングがうまくできるようになる方法を紹介しました。

以下の3点をもう一度記載しておきます。

①手の写真を用意して資料に使う

②手の構造を理解する

③既存の3Dモデルの真似をする

上記のことを意識すると技術もアップしていきます。

Blenderでモデリング、と書いていますがMAYAなどでも同じことですし、手以外の体のパーツにも言えることです。

ぜひ練習して今後のモデリングに活かしてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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