Blenderでモデリングの練習。3DCGによる恐竜の作り方②

  • 2021年3月28日
  • 2021年6月18日
  • 3DCG

今回はBlenderとSubstancePainterで恐竜のモデリング、の第二回です。

今回は前回作成したティラノサウルスよりも小型の恐竜「ディノニクス」を作成していきます。

ディノニクスとは。
一億年年以上前に生息していた小型の肉食恐竜です。
体の大きさは1m程度とティラノサウルスに比べるとだいぶ小さいです。

前回と同じくBlenderとSubstancePainterでモデリング、スカルプティング、テクスチャ作成を行います。

この恐竜は前回作成したティラノサウルスと同じように二本足の恐竜です。
ですのでまた一からモデリングするのではなくティラノサウルスを小型化して体型を調整することで作成できそうです。作業時間の短縮にもなりますね。

モデルは、25000ポリゴン程度。

制作概要
作業の流れは以下のようにします。(ティラノサウルスの時とほぼ同様の手順)
①ディノニクスのラフ画作成
②Blenderでティラノサウルスを縮小、調整してローポリモデルを作成
③Blenderのスカルプトモードでハイポリゴンモデルを作成
④SubstancePainterでテクスチャ作成
⑤UE4でレンダリング

それでは行ってみましょう。

作り方と手順

デザインラフ画を作成する

ディノニクスのサイズ

ディノニクスは以下のようなサイズとします。

・体長2.5m
・体高1m

身体的な特徴について

二足歩行型の恐竜なので基本的にティラノサウルスを小型化したような感じですが
足の指の爪が長くのびているのが特徴的です、
その指の爪で獲物のとなる他の恐竜にダメージを与えていたらしい。

この恐竜も体表には羽毛が生えていたのではないかという研究結果もありますが、
今回は全身が爬虫類のウロコで覆われていたという設定にします。
生息地は乾燥した平原の土地。
皮膚の色は茶色系にします。
二足歩行の恐竜なので大腿部の筋肉は良く発達していたことでしょう。

画像検索で大まかな筋肉や骨格のイメージをつかんでおきましょう。

ローポリモデル作成

前回モデリングしたティラノサウルスをサイズ縮小します。
その後、胴体を細めにし手指と足指の長さや形状を調整します。

縮小後はポリゴンのエディットモードで調整して形を作っていきます。

スカルプツールでトハイポリゴンモデル作成(ベイク用)

次はスカルプトツールで下記の物を加えていきます。
・表皮の鱗
・表皮の突起物
・筋肉の凹凸
・しわ

顔の凹凸、胴体と腕、脚の関節にあるしわ、脚の指の鱗なども入れていきます。
このあたりの作業はスカルプトモードの以下のツールを主に使用します。

・ドロー(Draw)
・ドローシャープ(draw sharp)
・クレイ(crau)

やはり今回も上記の機能を使ってひたすら盛り上げる、溝を入れる、表面をならす…の繰り返しです。良い感じの形状になるまで調整しましょう。

手足の部分拡大
長い指、爪を作りました。

テクスチャ作成

SubstancePainterで表示しテクスチャを画像のように作成しました。
ベースカラーマップ、ノーマルマップ、オクルージョンマップ。
実際のサイズはこれも2048×2048です

UE4でレンダリング

UE4に読み込みテクスチャを設定します。

マテリアル設定

作成したテクスチャを設定していきます。今回はティラノサウルスのマテリアルをベースにマテリアルインスタンスを作成しそこにディノニクス用のテクスチャをあてはめます。
ベースカラー、ラフネス、ノーマルマップ、アンビエントオクルージョンをリンクさせていくだけの単純なものです。

ビューアで表示してみましょう。

まとめ

今回は同系統で別の形状を持つキャラクターのモデリングを行うというテーマで作成しました。
今回は一度モデリングしたティラノサウルスを縮小するところからモデリング作業を開始できたので比較的楽に作業を進めることができました。
これを応用して体型を調整して翼をもたせてドラゴン系モンスターをモデリングするなどできるかもしれませんのでまた後程試してみたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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