このような方に向けてキャラクターモデリングがうまくできるようになるコツをピックアップしてみました!
モデリングがうまくなるには単純に「たくさんモデリングする」というのは必須ですが、気をつけるべきポイントがあります。 それらを意識しながら続けると上達の速度が違います!
私も実際にそれらを意識して実践しモデリングの技術を向上させることができました。
この記事ではキャラクターモデリングの技術をレベルアップさせるにあたって効果的なコツを合計6種類紹介します。
練習するときのコツと 実制作にあたって役立つコツにわけて3つずつで合計6種類紹介し、後半で手順の一例をご紹介します.
細かい技術的な点、3Dデータの扱いなどの注意点はプロジェクトの仕様により変動があります。そのためキャラクターモデリングにおいて多くの場合に共通する考え方について書きました。
記事を読み終えるとキャラクターモデリングでどのような点に気を付けるべきかわかり、モデルをよりかっこよく作れるようになるヒントを得られます!
Blenderでキャラクターモデリングが「うまくなるコツ」6選
ます最初にキャラクターモデリングがうまくなるためにどのように考え練習し実制作を行っていけばいいかをご紹介します。
今回は「練習のコツ」3選と「実制作のコツ」3選で合計6選のコツになっています。
それぞれ見ていきましょう。
キャラクターモデリングがうまくなるための「練習のコツ」3戦
モデリングの練習でのコツは以下の3選です。
②自分のよく知っている or 好きなキャラクターをまねしてモデリングする
③最終的にそのキャラクターをどういう状態で見せるのか意識してモデリングする
①キャラクターモデリングを段階的に練習する
3DCGでモデリングを始めた段階ではなるべく作りやすいものから練習してみましょう。
こういう発想はチャレンジ精神豊富で素晴らしいとは思いますがおすすめしません!
なぜかというといきなり複雑なものや高レベルなものから手を付けると作品一点の完成までの道のりがあまりに長くうまくいかなかった場合途中で挫折してしまうかもしれないのです。
最初のうちは複雑な形のパーツが少ないものなどを練習用に選んでいくつか作って3DCGソフトウェアの扱いに慣れていきましょう。
例えばゲーム会社の研修などでは新入社員のときは研修ということでオフィスに置いてあるゲーム機やPC・モニターなどでモデリングの練習をする時間がありました。
モデリングチームに参入した人は最初のうちゲームに登場する武器やアイテム類などの制作を担当することも多いでしょう。
次にローポリキャラモデル、さらに経験を積んでハイポリキャラモデル、のようにレベルアップしつつ進んでいったりします。
ゲームのキャラクターは最初から武器や鎧など装備している場合、アイテムの集合体みたいにも考えられるので最初のほうの経験が活きるでしょう。
筋トレでは日を追うごとに筋肉への負荷を次第に上げていきますよね。
CGの練習も同じように段階的に自分の技術にかける負荷を上げていくという発想にすると挫折せずに確実にうまくなれます!
私は最初のころダンボーのようなキャラなど作って練習していました・・・。(上の画像)
思い返せば形がシンプルすぎて意味があったか微妙ですが(笑)
②自分のよく知っている or 好きなキャラクターをまねしてモデリングする
ある程度慣れてきたら自分がよく知っている漫画やアニメ、ゲーム、映画・・などの作品に登場するキャラクターもまねしてモデリングしてみましょう!
絵画でも名作を模写して練習しますよね。これの3DCG版というわけです。
既存作品はデザインがよくできているものも多いので後々のための参考になります。
この段階は楽しさも段違いですね。
それによく知っているキャラの場合頭の中にイメージがある程度できているのでやはり作りやすいです。
よく知っているキャラクターもモデリングしていくうちに基本的な観察力や表現力も自然とアップしていくものです。
③最終的にそのキャラクターをどういう状態で見せるのか意識してモデリングする
一枚絵や映像にレンダリングするのか、ゲーム用にモデリングするのか、最終的にどう見せるのか意識してモデリングしましょう。
モデリング後のテクスチャリングやライティング、レンダリングの各工程も意識しているとそのために必要な作業も最初から意識することになるので結果的に出来栄えもよりよくなります。
友人に見せてみたり、InstagramなどのSNSにアップすることも考えると必然的に手抜きはできなくなるのでモチベーション継続のためにも有効です。
実際にキャラクターモデリングをするときのコツ
ここでは実制作でのコツ3選を紹介します。以下の物になります。
⑤大きい形からモデリングしていく
⑥モデリングするキャラクターのことをよ~く理解する
以下、順番に解説します。
④キャラクターモデリングでよく使う機能を先に覚える
Blenderをはじめ3DCGのソフトには実に様々な機能があります。
しかしキャラクターのモデリングで使う便利な機能というものはだいたい決まっています。
現在はビデオ教材、ブログ、いろいろな媒体からCG制作は学べます。
チュートリアルを試してみてそこでよく使われている機能はとりあえず先にショートカットも覚えてしまいましょう。
機能を覚えておけばその後のCG制作もスムーズに行えます!
⑤大きい形からモデリングしていく
モデリングするときはまずシルエットや大体の形をまず作り、バランスを見て調整し、そこからデティールを作りこむようにしましょう。
いきなりデティールを作りこんでしますと修正が発生ときに面倒なことになりますし、ショックも大きいですよね(笑)
大枠の形状からの修正はしやすいですが細部の修正は厄介です。
デティールの作りこみは焦らず基本的な形ができてから始めるようにしましょう!
⑥モデリングするキャラクターのことをよ~く理解する
キャラクターのモデリングを開始する前にそのキャラクターのことをよ~く考えて理解しましょう。
要するに資料集めと読み込みです。
キャラクターの設定がある場合はその設定資料をよく読んでどんなキャラクターか理解しましょう。
漫画やアニメが原作としてある場合は実際に見たり読んだりしてそのキャラクターがどんな性格で、ストーリー中ではどんな状況にいたのか想像しましょう。
どんなキャラクターか事前に把握しておくとモデリングしたキャラクターもいきいきとしたものになるでしょう。
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Blenderでのキャラクターモデリングの手順 1例
ここからは上記のコツを踏まえて実際にモデリングの手順を軽く紹介してみようと思います。
モデリングする対象はトップ画像にも使用しているドラゴンボールのフリーザです。(何故フリーザ?という理由はあとで説明します)
以下、解説していきます。
・今回のモデリングで主に使うBlenderの機能
・どのようなキャラクターをどんな風にモデリングするかを決める
・モデリングするキャラクターの資料を集める
・モデリングするキャラクターのラフ画を描く
・ローポリモデリング
・スカルプティング
・キャラクターのUV設定
・キャラクターのテクスチャ作成
今回のモデリングで主に使うBlenderの機能
今回使用するBlenderの主な機能はおおむね以下の物になります。
ほぼすべて基本的な機能ですね。
後はスカルプティングで整形したりデティールを加えたりしていきます。
モデリングでよくつかう機能はこちらの記事にまとめていっています。
どのようなキャラクターをどんな風にモデリングするかを決める
仕事でキャラクターをモデリングする場合はだいたいやることは決めらているので設定や仕様にのっとって作ればOK です。
自分のポートフォリオに入れる作品や練習用の作品をモデリングするときは自分でテーマや目標を決めるといいでしょう。
今回は個人的な練習用の作品なので、
「ドラゴンボールのフリーザを漫画原作の絵をフィギュアのように3D化したような感じでモデリングする」…ということにしておきます。
何故フリーザ?という点については、
フリーザは細かい装飾品がなく作りやすい
よく読んでいた漫画のキャラクターなのでよく知っている
このような理由で選びました。
本棚を整理していたらドラゴンボールの単行本が出てきて懐かしくなって作ってみたくなった‥というのもありますがこれまでに上げたコツのいくつかにも当てはまりました。
しばらくキャラクターモデリングは間が空いていたので練習にもいいと思いました。
モデリングするキャラクターの資料を集める
今回モデリングの対象にするフリーザはドラゴンボールの漫画原作に登場するものです。
実制作に入る前に設定を確認しておきましょう。
漫画原作の単行本でいうと26~27巻あたりのエピソード.
フリーザは超サイヤ人になった悟空と爆発寸前のナメック星で最後の戦いをしている。
完全に格下だと思っていたサイヤ人に実力で上を行かれてプライドは傷つけられ焦りと怒りを感じている。
宇宙一だったプライドをかけて普段使わない100%の力を出して悟空を倒そうとする。
…だいたいこのようなシチュエーションと心境かと思われます。
外見的な特徴とともに性格や場面などもイメージできるとよりリアリティがますので意識していきましょう。
(場合によってはここまで考える必要がないこともありますが…)
モデリングするキャラクターのラフ画を描く
資料となるものを読み込んだら実際に自分でも軽くでもいいので絵に描いてみて雰囲気をつかみます。
身長は公式設定がないそうですがベジータが164cmでそれより少し低いくらいなので158cmくらいなのではないかという話がありましたのでそれくらいのイメージにしておきます。
最終形態でしかもフルパワーの状態のフリーザは全身の筋肉が膨張してます。
特に肩、腕が巨大化していますのでそのあたりの形状がうまくモデリングできるようにしたいところです。
キャラクターのローポリモデリング
ここからようやくBlenderでのモデリング開始です。
手持ちの人間型モデルやフリー素材の人体モデルを使ってもいいですが今回はあえてキューブから作ってみました。
キューブから作るにしても胴体を作って頭部や手足を押し出して作る場合もあれば円柱を腕や脚として配置してるくる場合もあります。
今回は頭部から胴体、腕脚・・・と面を押し出して作っていきます。
作成したラフ画像を読み込んで確認しつつだいたいの形をモデリングしていきます。
Blenderはスカルプトツールも使いやすいのでローポリの段階でも表面を均すことができていいですね。
少しづつデティールも入れていきます。
胸部が出すぎ、肩が小さいように思えてきたのでこの後調整しました。
キャラクターのスカルプティング
Blenderをスカルプトモードにしてより細部を詰めていきます。
筋肉の隆起や血管なども入れていきます。表情にも注意しましょう。
漫画やアニメの絵をと違い3DCGの場合はよろりっ大抵なイメージが強く求められます。
正面、横、上下、各アングルから確認しつつそのキャラクターらしい雰囲気を作っていきましょう。
モデルができてきたらUV設定し、テクスチャも作ってみます。
キャラクターのテクスチャ作成
出来たモデルをSubstancePainterにインポートしてテクスチャ設定してみました。
肌は血のめぐりや日焼けなどがあるので全部の場所が同じ色ではありません。
ですので場所によって濃淡に変化をつけたりするとそれらしく見えてきます。
またドラゴンボールの話の中ではフリーザは殴り合いをしていてダメージを負っています。
漫画の中の絵に合わせてあざや少し出血している様子も表現してみました。
このモデルでは眼球は別々に作っているのでこのときは表示されていませんがよりフリーザらしくなったと思います。
完成したフリーザのキャラクターモデル
3Dモデルとテクスチャ完成後、UnrealEngine にインポートして表示してみました。
モデリングができたらポーズもつけてみましょう。
「いや、自分専門モデラ―志望なんで…」という人も、キャラクターにはポーズを付けておいたほうがポートフォリオでの見映えもアップするというものです。
こちらのアニメーション制作の記事で紹介しているMixamoを使えば簡単にキャラクターのポーズを作ることができます。
3DCGでアニメーションを作るって時間かかるよね…早くできる方法知りたいな~ ボーンをいれてコントロールリグを設定してそこから手付でアニメーションさせる。 それらの作業全部を自分の手で行うのはけっこう時間がかかり[…]
キャラクターモデリングがうまくなるコツ:まとめ
今回はキャラクターモデリングのコツを「練習時のコツ」「実制作時のコツ」と二つのシチュエーションに分けて各3つずつ紹介しました。
もう一度それらを復習しておきましょう。
②自分のよく知っている or 好きなキャラクターをまねしてモデリングする
③最終的にそのキャラクターをどういう状態で見せるのか意識してモデリングする
⑤大きい形からモデリングしていく
⑥モデリングするキャラクターのことをよ~く理解する
以上になります。
これらのことは3DCGでキャラクターモデリングをする多くの場合に実際の現場でもよく言われていることなので意識して制作を続ければ技術レベルは確実にアップします。
ぜひ今後の制作にも活かしてみていってください。
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