Blenderで樹木を生成する無料アドオン【Modular Tree】を使ってみる
3DCGで樹木を作る場合どのように作成しますか?
プロジェクトの方針にもよるでしょうか、リアルさを追求した映像系であれば 幹、枝、葉、根 などすべてモデリングするでしょうか。
自然物を自然物らしく3DCGで見せるには単にモデリングしたものを配置するだけではなくその自然物、草木、花がどういう枝や葉の生え方を考えなければいけません。
しかしそれらもコンピューター側で表現してくれるツールがあればかなり作業効率は良くなるはずです。
背景モデリングの作業を助けてくれるツールはないだろうか‥‥
そんな気分でBlenderで背景の樹木を作る方法を調べていたところ、
Blenderにアドオンをインストールしたのちにパラメータを調整するだけで樹木が生成できるツールを見つけました。
【Modular tree】
これを使ってみたので今回の記事はその使い方のメモになります。
アドオンのインストール
https://github.com/MaximeHerpin/modular_tree/tree/blender_28
こちらの無料アドオンをインストール。リンク先からダウンロードできます。
Blenderのメニュー画面の
と順に選択し、Modular treeのアドオンをインストールします。
(2021年3月の段階では zipファイルをそのまま選択する形式でインストールできました。)
Blenderで実際に使ってみる
枝の生成
このアドオンはノードを編集して樹木を自動生成するタイプのようです。
というモードの項目を選択しましょう。
ノード編集用の画面が表示されました。
上部にある【新規】を【NodeTree.001】にしましょう。
これを実行しないとノードが表示できないようです。
Shift+A でノードを下記の選択します。
・Branch Node
・Twig Node
その後、画像のように Trunk Node と Branch Node をリンクさせます。
この段階で試しにひとまず Twig Node の execute をクリックします。
各パラメータはここではデフォルトのままです。
葉の付いた枝が生成されました。
ポリゴン多めなので映像系などのために作る目的ならいいかもしれません。
ここまでは枝のみの出力のようですので幹の部分も必要ですね。
次に木の幹も生成してみましょう。
幹も生成する
Shift+Aで
というノードを表示ます。
今回もひとまず数値はデフォルトのままで、
の項目にチェックを入れます。
leaf:
ここに先ほど生成した
【tree】
の枝葉を指定します。
設定ができたら
Create Tree
のボタンをクリックします。
樹木全体が生成されました。
先ほど幹を生成する前に出した枝葉がつけられていますね。
まとめ
無料でリアルな樹木をお手軽に作れる‥‥という点に惹かれ試してみました。
パラメータの調整など慣れが必要ですが確かにこれは手軽で使いやすいかもしれません。
今回の木でポリゴンも頂点数はトータル13,000程度でした。
映像系の作品で使用する場合はマテリアル、テクスチャを作成し枝葉を調整すれば適したものが作れるかもしれない。
ゲーム系の場合はこのままではポリゴンが多すぎになるかもです。
地上に出ている部分の幹や枝は意外にも根をつくるノードもあるようですのでそれも併用すればよりリアルになることでしょう。
いろいろ試して今後の制作に役立ててみたいと思います。